弘前から1本1万円のリンゴジュース

注目を集めている1本1万円のリンゴジュース「神々の林檎」



 青森県弘前市折笠の合同会社「まっかなほんと」が販売する1本1万円(720ミリリットル、税別)のリンゴジュース「神々の林檎」が注目を集めている。販売当初の2012年は50本程度の試作だったが、国内外の富裕層らが贈答用に購入し、今では年間400本ほどを販売。同社代表の農業対馬正人さん(52)は「価格に関係なく、物語性や高い付加価値を求める方に選んでもらえる商品をつくりたい」と力を込めている。

 「神々の林檎」は昨年秋から今年春にかけて相次いで、大手百貨店などが参加するプロジェクトで優れた地方産品に認定されたり、食の専門雑誌によるコンクールでも評価された。皇室に献上したこともある。

 原料のリンゴを、農薬や化学肥料を使わずに栽培しているのが特徴。04年に38歳で就農した対馬さんは、病害虫対策に食酢を散布するなど無農薬で栽培し、10年には県から特別栽培の認証も受けた。

 ふじと王林、金星、ジョナゴールドの4品種を収穫後、春まで寒風にさらして追熟した上でブレンドし、酸味と甘みのバランスを調整。さらにきり箱に納め、和紙や風呂敷に包むなど包装にも工夫を凝らす。

 1本1万円という価格について「値段を付けるときは迷った。勇気のいる設定だが、他にないものをつくりたかった」と対馬さん。

 農薬や化学肥料を使わないと、リンゴの収量は一般的な栽培法に比べて5~6割程度で酸味が強くなる傾向があるという。

 農家の間には、農薬を使わない園地から病害虫が広がらないか警戒する見方もある。対馬さんは病害を見つけ次第、早めに処置することを心掛け「適正に農薬を使う慣行栽培とすみ分けし、地域にも認めていただけるよう活動していきたい」と話す。

 今年9月には農薬を使わずに栽培したリンゴでつくったシードルも数量限定で販売する見込み。



随分と思い切った価格だな…ww 

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